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握手について

こんにちは。

GWに入りました。みなさん休めているでしょうか。

先日、虹が出ました。何年振りか何十年振りかわかりませんがとても久しぶりに見た感じでした。奇麗でした。思わず写真を撮ってみました。

 

突然ですが、みなさん握手してますか?

今日は握手についてのお話です。

英語圏の人たちはあいさつとして気軽に握手をするようです。あいさつの仕方には文化の違いが色濃く反映されますね。

日本もグローバル化が進んでいますので、今どきの若い人たちはあいさつとして握手するんでしょうか。

医者になって数年目のぺーぺーのころ、某大学の心臓外科に出向しました。その大学教授にあいさつに伺った時のことです。教授が僕に近寄ってきていきなり右手を差し出されました。反射的に僕も右手を出すとガシッと強く握られました。そして「ようこそ。よろしく頼む」的なことを言われました。僕は頭が真っ白になってうまく答えられなかったことを覚えています。

これが僕のあいさつとしての握手の初体験です。

やっぱりグローバルに活躍する人はあいさつからして違うんだと実感しました。その後僕はドメスティックな人生を歩んでおり、あいさつとして握手をする習慣は身につきませんでしたが。

 

あいさつとして握手をする習慣はないけれど、もっと特別な意味を込めて握手することはあるのではないでしょうか。信頼感とか感謝とか達成感とかを現すために握手するっていうのは日本でもあるんだと思っています。

そういう意味での握手を僕は取り入れています。

初回の訪問診療は1~2時間ほどかけてじっくりお話を伺います。もちろん病気のことが主にはなりますが、患者さん・家族さんに今日にいたるまでの経過を十分に話してもらいます。そして今の状態を医療者としてまとめてみて、これから先のことを予測して(残念ながらつらい予測であることが多いですが)お伝えし、それを踏まえた患者さん・家族さんの希望を改めてお聞きし、われわれ在宅療養支援者がどんなことを行うか・行えるかをお伝えします。ACPですね。

 

そしていくつかの事務手続きも終えて患者さんのお宅をおいとまするときに、僕は患者さんに対し右手を差し出します。これから先の患者さんの人生の伴走者になることを確約する、という意味を込めて握手をするのです。信頼してほしい、という願いも込めています。

みなさん予期していなかったからか一瞬戸惑いを見せますが、すぐに力強く握り返してくれます。そして緊張感がスッと引いて穏やかな表情になるのがわかります。

そう感じられると、こちらも心底ホッとします。みなさんつらい思いを抱えておられるところに、わずかかもしれませんが『プラス』を提供できたと実感するわけです。

握手っていいもんです。