こんにちは。
新緑が気持ちいい季節ですね。
写真は某公園に展示してあるSL(C57)です。ちょっと汚れてるのが残念です。
今日は当ブログで時々ある「ちょっと何言ってるのかわからない」系の話です。ぜひともお付き合いください。
『相乗効果』という言葉は日常的に使用しています。意味も分かりやすいですよね。そしてこの『乗』という字は『掛け算』の意味であることもご存じでしょう。このあたりについて深掘りしてみます。
他者に対し何らかの行為を施すとき、その効果は通常は『相加的(足し算的)』になるのだと思います。そこになにがしかの条件が整ったときに効果が『相乗的(掛け算的)』になることがあるというわけです。
これを算数で表してみます。
相手のこころの状態が『5』だったとしましょう(注:これの意味が分からんとは言わないでくださいね)。そこにこちらが『5』のエネルギーで行為を行うと、通常は相加的に反応するので、『5+5=10』で相手の状態は『10』になることが期待できます。
ところが、なにがしかの条件が整うことで効果が相乗的に現れると、『5x5=25』で相手の状態が『25』になったりするわけです。これはありがたいことです。通常なら『5』の状態の人を『25』にするためには『20』のエネルギーを注がなければならないわけですが、『5』のエネルギーでそれが達成できてしまうわけです。効率が良い。エコですね。
問題はその相乗効果を発揮させる『なにがしかの条件』です。これは行為に対し期待以上の結果が得られるものであり、化学反応で言うところの『触媒』のようなものだと思います。
では『こころの触媒』って何でしょう? これには行為を施す側の条件と、受け取る側の条件と、さらには双方とは直接関係のない条件(時には偶然性なども)が必要なんだと思います。ということは、行為を施す側には完全には制御できないということになります。
そして、行為を施す側が提示できる条件とは、信頼感とか熱意とか愛情とか思いやりとかいったたぐいのものだと思います。これらはどれをとっても『熱量(エネルギー)』が必要です。ただしあくまでも必要条件にすぎませんが。
さて、うまく伝わっているでしょうか?
実はここまでは前置きです。これからが本題です(ぜひ読み続けてくださいね)。
先ほど相手の状態が『5』の場合を例に挙げて説明してみました。では、相手の状態が『-5』の場合はどうなるでしょうか。ここでいうプラスとマイナスはイメージ通りで、気分(こころの状態)がよいのが『プラス』であり、気分がすぐれない(ネガティブな状態)のが『マイナス』という意味になります。
『-5』の状態の人に対しこちらが『5』のエネルギーで行為を行うと、相加的に反応すれば『-5+5=0』となるわけで、プラマイゼロの状態にすることができます。ありがたいことです。
ところが、ここになにがしかの条件が整ってしまい『相乗効果』が発生してしまうとどうなるでしょう。そうです。『-5x5=-25』で『-25』の状態になってしまうわけです。これはまずいことです。危険とも言えます。
よく「気分の落ち込んでいる人(抑うつ的な状態の人)をうかつに励ましてはいけない」と言いますが、まさにこのことなのだと思います。『-5』の状態の人を『-25』にしてしまうことがあるというわけです。
『相乗効果』は行為を施す側には完全に制御することはできないと言いました。ということは、相乗効果を目指しても発生しないこともあるし、目指さないのに発生してしまうこともあるということになります。注意が必要です。そして、相乗効果を発生させる『こころの触媒』の条件にはエネルギーが必要だとも言いました。ということは、大きなエネルギーをもって『マイナスの状態の人』に接すると負の方向に向かう相乗効果が発生してしまう可能性が大きくなる、というわけです。
悩ましいですね。『マイナスの状態の人』をなんとかして『プラスの状態』にしてあげたいと願うのは当然のこころの反応です。その思いが強ければ強いほど、よくない結果を生む可能性が大きくなってしまうというわけです。
ではどうすればよいでしょうか。ここまでの四則計算をもとに考えれば答は導かれます。マイナスの状態の人に対しては、『1』のエネルギーでこつこつと地道に行為を施せばよいことになります。『1』の行為はエネルギー量が小さいので、相乗効果は発生しにくいわけです。
『-5』の状態の人に対し、『1』のエネルギーで5回接すれば、『プラマイゼロ』に持っていけます。万が一『相乗効果』が発生してしまっても、『x1』ですから、現状より悪化することはありません。相手が『プラスの状態』になったなと実感できたらたくさんのエネルギーを注げばよいのです。
ひとつおまけです。
『マイナスの状態の人』に対し相乗効果の発生を期待してマイナスのエネルギーで行為を施すという方法があります。『荒療治』と言います。『-5』の状態の人に対し『-5』のエネルギーで行為を施し、『相乗効果』が発生すれば『(-5)x(-5)=25』で一気に『+25』の状態に持っていけるわけです。一発逆転です。ただし、『相乗効果』が発生せず相加的な反応になるなら『-5+(-5)=-10』になってしまいますから、ギャンブル的です。よっぽど関係性の深いとき(こころのきずなが強いとき)以外はやらない方が無難です。
最後にまとめです。
「それができれば苦労せんわ。」 はい、その通りです。人のこころは難しいですよね。一番難しいのは「人はこころを隠す(あるいは偽る)ことができる」というところでしょうか。こころがプラスの状態なのかマイナスの状態なのか、その判定が正確にできなければ当然うまくいきません。
地道に『1』のエネルギーでこつこつと行為を施すのがよいのかもしれませんね。
