こんにちは。
もう暑くてつらいという言葉しか出てこなくて、残念な感じの今日この頃です。これからが本番ですが。
今日の一枚は東京都内で唯一日本の滝百選に選ばれている払沢の滝です。一服の涼を感じていただけると幸いです。
今日は前回の続きです。
前回は慢性期医療についての話でしたので、今回は急性期医療について考えてみます。
急性期医療は突然発生した急性疾患、外傷などの外的なアクシデント、そして慢性疾患の急性増悪などに対する医療です。ですから当然24時間対応が必要です。
急性期医療が必要な状態は誰にでも発生しうるのですが、やはりHomeboundな状態の人に発生する確率は一般の人より高いと思われます。
急性期医療が必要な状態が発生したとき、まず最初に行うのは判断です。ここでいう判断は、状態の(自己)評価と方針の決定のことです。そしてその判断は通常は本人あるいはその場に居合わせた人が行うことになります。
ここで緊急性が高くかつ重篤な状態であると判断した場合は119を要請することになります(迷ったときは#7119に問い合わせるという方法がありますので、ご活用ください)。119を要請するほどではないと判断したときは、平日日中ならかかりつけあるいは最寄りの医療機関の外来を受診する、夜間休日なら時間外外来(救急外来)を受診するのが一般的でしょう。また、医療機関に行くほどではないと判断したら、薬局でOTC薬を購入して服用(外用)する、あるいは寝るとか冷やすとか安静にするなどで経過を見る、ということになります。
Homeboundな状態の人は急性期医療が必要な状態の発生率が高いうえに、発生時の判断がうまくできないことも多く、さらに判断後の行動が思うようにいかないことがしばしばあります。本来なら医療機関の一般外来や時間外外来に独力で行けばいいのに、それができないため119を要請するということが発生してしまいます。結果、「救急車利用者の〇%は軽症者だ」とか「救急車の不適切利用が多い」とか言われてしまったりします。
そこで、Homeboundな状態で慢性期医療のために訪問診療を利用しているのなら、急性期医療が必要な状態が発生したときにその訪問診療医が24時間対応で対処(判断の医学的支援をする、在宅で急性期医療を行う)すればよいという考え方が発生するわけです。
在宅医療・訪問診療は24時間対応が義務付けられていますが、これを論理的に考えると、訪問診療を行っている患者さんに突発的なアクシデントが発生したときに急性期医療が必要かどうかを判断し、状況によっては在宅で急性期医療を提供する、という意味になるのです。
なんでもかんでも24時間対応する、当然コストが発生する、というのはいかがなものかと思います。急性期医療が必要な状態が発生したときにどのような医療的支援を行うかによって層別化をするべきだと思うのです。名ばかりの高額な24時間対応は駆逐されるべきだし、過剰な対応も避けるべきだと思います。
次回は在宅緩和ケアについて考えます。
