こんにちは。
いよいよ2025年もあと数時間で終わりです。
2025年の締めくくりとして(というかおまけとして)ちょっと怪しげなブログを書いてみます。
みなさんは『不確定性原理』という言葉を聞いたことあるでしょうか。理系の人はご存じな人もいるでしょうが、ふつうは知らないですよね。これ、量子力学の話です。
量子力学というのは、超超ミクロ、原子よりさらに小さい世界の学問です。そこからインスパイアされた話をしてみます。
まず前提として、量子力学の世界(超ミクロの世界)の理屈をわれわれの実生活(マクロの世界)に当てはめて語ることは慎むべきであるとおことわりしておきます。なぜなら見ているものの尺度があまりにも違いすぎて、共通の原理は成り立たないからです。それをあたかも万物の真理のように語るのはだいたい詐欺です。量子力学を宣伝文句にものを売りつけるのはほぼインチキですから皆さん気を付けてください(保険外医療の世界にありがちです)。
それを十分に踏まえたうえで、話してみます。ものを売りつけたり、医療自体に組み込んだりしないのでご安心ください。
『不確定性原理』について詳しく説明しようと思いましたが、余白が少なすぎるので止めておきます。
ごくごく簡単に言うと、「物質の位置と運動量を同時に正確に知ることはできない」ということです。位置を知ろうとして調べていくと運動の状態がわからなくなり、運動の状態を調べていくと位置がわからなくなる、という原理です。なんとなくイメージが持てたらありがたいです。
この原理を知ったときに、「これって在宅医療に(あるいは他の訪問系業務にも)似てるなぁ」って思ってしまったのです。在宅医療には『診療』と『移動』という要素があります。不確定性原理における『位置』が『診療』に、『運動量』が『移動』に相当すると思ったわけです。
ある患者さんの家を訪問して診療を行っているとき、その患者さん・家族さんにとっては僕はそこで診療しているだけの存在です。一方視線を変えて業務全体を見てみると、僕はその日にスケジュールされたすべての患者さんの家に訪問し適切な診療を行い、要請があれば臨時往診も行って、移動しながら診療録を作成しクリニックに帰る、という存在になります。
『診療』と『移動』、両方が僕に課せられた任務であり、どちらか片方に注力しすぎるともう片方がおろそかにならざるを得ない、というわけです。まさしく不確定性原理における『位置』と『運動量』の関係だと思うのです。
とまあ、怪しげなことを大晦日の夜に考えてみました。
結局大事なのはバランスなんでしょうね。
