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『日本在宅ケア・サミット』に参加しました。

こんにちは。

毎日最高気温が体温以上に達する酷暑のなか、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

さすがに外回り業務はきついですね。くれぐれもご自愛ください。

 

そんな中、『日本在宅ケア・サミット』というイベントに参加してきました。会場は東京大学でした。東大は樹木が多くて暑くても気分がよかったです。

このイベントにはだいたい毎回参加しています。マクロ的な視点での在宅ケアのあり方、向かう方向性など、学ぶことは多くあります。また、個別の事例の発表では、俺も頑張らなきゃ、なんて勇気づけられたりします。

 

今回のサブタイトルは「おもいを叶える在宅ケア」というものでした。サブタイトルがどうだったかというより印象に残ったのは、2025年問題から2040年問題にシフトするんだ、という意気込みでした。

いやおうなしに時間は過ぎていくので、とうとう2025年になりました。2025年問題のメインは団塊の世代が75歳以上になる、ということです。社会的には大きなインパクトがあるのでしょうが、われわれ在宅ケア従事者にとってみると、75歳なんてまだまだ「若い」わけで、健康的な70代の方々(なんなら80代も含む)は介護される側というよりする側だったりします。ですから、在宅ケア従事者の主業務にはそんなに影響はないのです(そう思っているのは僕だけかもしれませんが)。

 

一方で、2040年問題はさすがにしゃれになりません。2040年問題をひとことで言うと、「高齢者が高齢化する」ということです。要するに要介護者の数が激増するのです(特に東京都などでは)。在宅ケア従事者が対象としている方々が年々増えていくのです(地方では減っていきますが)。在宅療養支援を必要とする方が増え、在宅療養支援者は減っていきます。支援者の高齢化も進みます。

どうすればいいのでしょうか?

当然簡単な答はありません。ヒントはあります。ひとつのキーワードは『集約化』だと思います。もうひとつはやっぱり『多職種協働』でしょう。

 

自分に何ができるのか、この歳になっても答が出せません。

目の前の患者さんの診療に全力を注ぐ、というだけでは2040年問題の解決にはなりません。

やっぱり『プラスアルファ』が必要なのでしょう。時代の変化には敏感でなければなりませんね。